NEXCO中日本は25日、高速道路以外の施設でETCなどのITS技術が利用可能になるサービス「ETC多目的サービス」に関する情報処理事業を開始すると発表した。
同社は、ETC多目的利用サービスを行っていくため、ソニーペイメントサービスなどが出資して10月1日に設立される予定の新会社「ETC ソリューションズ株式会社」(東京都港区)と業務を提携。ETCの情報処理事業を通じて、ETC多目的サービスの拡大に貢献していく。高速道路会社でETC情報処理事業を始めるのは初めて。
同社は、13 年6月に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」の中で示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性の向上を図る」という方針に基づき、ETC多目的サービスの拡大に向けて検討を進めてきた。17年以降、ETCソリューションズの出資各社などと協働で、本格的な事業化に向け、駐車場やカーフェリー乗船場、ファーストフードのドライブスルー店舗などで複数の試行運用を積み重ねていた。
ETC多目的利用サービスの導入により、キャッシュレス化による利便性向上や事業者の生産性向上に貢献。更には、接触機会の低減による新型コロナの感染予防対策としても、有効と指摘されている。