第22回日沿道建設促進フォーラム 約200人出席、早期全通求め決議 沿線4県代表者の意見発表も

[caption id="attachment_10127" align="alignleft" width="300" caption="海輪代表は「地方創生の加速化に向け、整備促進を」と挨拶"][/caption]

日沿道沿線などの経済団体72団体で構成する「日本海沿岸東北自動車道(日沿道)建設促進フォーラム実行委員会」(代表=海輪誠・東北経済連合会会長)は9月9日、秋田県秋田市の秋田キャッスルホテルで、日沿道の建設促進を求める第22回フォーラムを開催した。

同フォーラムには、実行委員会の海輪代表や、秋田県の佐竹敬久知事、国土交通省の梅野修一東北地方整備局長をはじめ、経済団体や国、青森、秋田、山形、新潟県の担当者ら約200人が出席し、日沿道の早期全線開通を求める大会決議を満場一致で採択した。

開会冒頭、海輪代表は、「新型コロナウイルスによって大都市一極集中の脆弱性が露わとなった。その弊害の是正と人や企業の地方分散などによる地方創生の加速化に向け、高速交通ネットワークの整備促進が求められる」と挨拶した。

大会決議は、▽日沿道の全線開通に向けた建設促進を図ること。特に、各県境部におけるミッシングリンクの早期解消▽日沿道と接続する高速交通ネットワークの整備促進▽事業中・計画中の路線も含めた、日沿道などの基幹道路における「重要物流道路」の確実な指定▽ストック効果の早期発現や、大都市一極集中による弊害の是正と地方創生の加速化に向けた、長期的・安定的な公共投資の推進▽観光・産業振興などの経済波及効果や、災害時の代替路確保などで生じる社会的影響も含めた事業評価による整備促進‐を掲げ、政府や関係機関へ求めていくことを確認した。

記念講演では、東京大学大学院経済学研究科の林正義教授が、「地方経済再生の鍵となるストック効果最大化に向けた戦略的な社会資本整備」をテーマに講演したほか、沿線4県の代表者による意見発表も行われた。

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