[caption id="attachment_10243" align="alignleft" width="300"] 県民が希望する山陰道の早期完成を訴えた[/caption]
「山陰自動車道建設促進島根県民総決起大会」が9月26日、島根県大田市内で開催された。県民総決起大会は、山陰道の必要性を中央に訴え、整備促進を図ることを目的に、山陰自動車道(安来~益田)建設促進期成同盟会(会長=楫野弘和大田市長)主催で行われているもので、当日は沿線関係者ら約250人が参集。山陰道の早期全線開通を待ち望む県民の総意を熱く伝えるため、「みんなでつなげよう!山陰道」と気勢を上げた。
島根県内の山陰道は総延長約194㌔のうち、供用延長は130㌔、供用率は約67%にとどまっている。全国平均で見ても整備が遅れており、依然として多くのミッシングリンクが残されている。こうした現状を打開しようと、関係者に連携を呼びかけた。
冒頭、挨拶に立った楫野会長は「少子高齢化と人口減少が進む中、観光産業は地域経済を支える大きな柱であり、コロナ収束後における経済のV字回復のためには、山陰道がつながり、県東西の移動が活発化されることが必要だ」と指摘。「23年度から25年度にかけて5つの区間で開通見通しが示されているが、その他の事業中区間、未事業化区間が未だ残っている」とした上で「県民が長年熱望している山陰道の全線開通の一日も早い実現を」と訴えた。
続いて、来賓として出席した丸山達也島根県知事が山陰道の重要性を国に対して強く発信していくことを誓ったほか、意見発表では地元の養鶏・食品加工業、旭養鶏舎の竹下靖洋社長が「交通の大動脈をつなぐことは地元企業の未来をつなぐこと。山陰道で食卓と地域に笑顔を」と述べた。
大会を総括する大会決議案を山下修副会長(江津市長)が朗読。①全国のミッシングリンクの解消に必要となる予算の総額を確保し、山陰道を早期に全線開通させること②現在事業中の出雲・湖陵道路、湖陵・多伎道路、大田・静間道路、静間・仁摩道路、福光・浅利道路、三隅・益田道路、益田道路、益田西道路について1日も早い完成を目指すこと③未事業化区間の早期事業化を図ること――等を骨子とする決議案を満場一致で採択した。
最後に、山本浩章副会長(益田市長)の発声でガンバロウ三唱を行い、全員総立ちで拳を突き上げた。