三重県多気町と三重故郷創生プロジェクト、ＮＥＸＣＯ中日本名古屋支社は２月25日、伊勢自動車道・勢和多気ＪＣＴ～玉城ＩＣ間（延長10・３㌔）に整備中の「多気ヴィソンスマートＩＣ」を４月29日午後３時に開通すると発表した。
ＮＥＸＣＯでは初となる民間施設直結型のスマートＩＣで、第１期が同時オープンする日本最大級の商業リゾート施設「ＶＩＳＯＮ『ヴィソン』」に直結する。
ＶＩＳＯＮは、宿泊施設や温浴施設、産直市場、レストランなど約50店舗が一体となった巨大な複合施設で、年間で約６００万人の観光客を見込んでいる。第１期オープンを皮切りに６月２日、７月20日と３期に分けて段階的にオープンしていく。
多気ヴィソンスマートＩＣは、ＥＴＣ搭載の全車種が利用可能。名古屋方面への上り線出口からＶＩＳＯＮに直接アクセスできるため、集客効果に大きな期待が持てるほか、広域交通と地域交通を連結するバスターミナルの整備により、地域の観光産業活性化が期待される。
また、14年に多気町とＶＩＳＩＯＮによる災害協力協定締結により、ＶＩＳＯＮでは災害時に避難場所の提供やＩＣを利用した物資の輸送拠点などの整備を計画。防災拠点に直結する同スマートＩＣの利用で、周辺地域から迅速で確実なアクセスが可能になり、防災力の強化が期待される。
多気ヴィソンスマートＩＣ～玉城ＩＣ間の通常通行料金は、普通車４１０円、軽自動車等３６０円。総事業費は約９・７億円の見込み。
