[caption id="attachment_1117" align="alignleft" width="300" caption="御所IC~御所南IC間の開通式典でテープカット"][/caption]
京奈和自動車道「大和御所道路」の御所IC(奈良県橿原市)~御所南IC(同県御所市)間(延長2.5㌔)が3月21日午後5時に開通し、翌22日午後3時には、京奈和自動車道と西名阪自動車道を直結する県内初のJCT、「郡山下ツ道JCT」(同県大和郡山市)~郡山南IC(同県天理市)間(延長1.6㌔)が開通した。
21日の御所IC~御所南IC間の開通式は、御所南IC本線上で行われ、荒井正吾奈良県知事や東川裕御所市長ら近隣市町の首長、県選出国会議員など約170人の関係者が出席。テープカットや通り初めをし、開通を喜び合った。荒井知事は「御所市と連携し、御所IC付近で産業用地の開発を進めており、道路の開通で企業立地がさらに加速すると期待している。また、花園にも近くなり、京奈和道は仕事やスポーツも運んで来てくれる」と開通の効果をアピールした。
大和御所道路(延長27.2㌔)は1992年に事業化され、94年度に着工。今回の開通で約6割が開通した。16年度に御所南IC~五條北IC間(延長7.2㌔)が開通すれば、奈良県橿原市~和歌山県までの区間が全てつながる。
翌22日には、大和郡山市の昭和工業団地内で、郡山下ツ道JCT~郡山南IC間の開通式典が行われ、荒井知事や上田清大和郡山市長など沿線首長や国会議員ら関係者約190人が出席。上田市長は、「郡山下ツ道JCTの開通で、下ツ道があった時代から1300年の時を経て、産業や観光、物流など、人と人、人とモノがつながる新しい物語が生まれることを期待したい」と挨拶した。今回開通した「郡山下ツ道JCT」の名称は、かつて平城京の正門だった羅生門に続く「下ツ道」が工事中に発見されたことから名付けられた。同JCTの開通で、京奈和道と西名阪道、名阪国道の直接乗り入れが可能になり、名古屋がより身近になる。式典後は同JCTで、テープカットや通り初めで開通を祝った。
京奈和道の整備により、沿線地域では更なる企業立地や雇用拡大、並行する国道24号の渋滞緩和や観光客数の増加などが期待される。