8月29日開通 中部横断道・南部~下部温泉早川間 山梨~静岡間全通へ
国土交通省が事業を進めている中部横断自動車道・富沢IC~六郷IC間(延長28・3㌔)のうち、南部IC~下部温泉早川IC間(延長約13・2㌔)が8月29日午後4時に開通する。
今回の開通により、同道は双葉JCTから清水JCTまでがつながり、中央道と新東名、東名を連結。山梨県と静岡県の所要時間は約95分になり、整備前に国道52号を利用していた時と比べ約70分短縮する。
長野県から山梨県を介し、静岡県を結ぶ中部横断道132㌔のうち、山梨と静岡を結ぶ双葉JCT~新清水JCT間(延長74・3㌔)は当初、2017年度の全線開通を目指していたが、地盤が想定外に悪かった等から工事が難航。3年半余り遅れての待望の全通となる。
開通発表を受け、長崎幸太郎山梨県知事は「国土の物流・人流の基軸となることが期待され、企業立地や観光振興など、さらに弾みがつく」、川勝平太静岡県知事は「地域経済や観光交流の拡大など、世界基準の魅力あふれる“ふじのくに”の可能性を一層高めるものと期待している」とコメントを発表した。
8月29日全通 熊野尾鷲道路Ⅱ期
国土交通省紀勢国道事務所は21日、国道42号熊野尾鷲道路(Ⅱ期)尾鷲北IC~尾鷲南IC間(延長5・4㌔)を8月29日午後3時に全線開通すると発表した。
近畿自動車道紀勢線の一部を構成する国道42号熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は、南海トラフ巨大地震時における広域的防災に資する高規格道路。
今回の全線開通で、2013年度までに開通済みの熊野尾鷲道路・尾鷲南~熊野大泊間と、紀勢自動車道の間のミッシングリンクが解消。高規格道路で連続してアクセスできるようになる。
並行する国道42号とのダブルネットワーク化も実現し、災害時等における安全性・信頼性が確保される。