[caption id="attachment_11792" align="alignleft" width="300"] 大会決議案を採択の後、横断幕を掲げガンバローを三唱[/caption]
[caption id="attachment_11793" align="alignleft" width="300"] 大会後は国交省を訪れ、斉藤国交相に要望書を手交する鈴木北海道知事ら要望団[/caption]
北海道「命のみち」づくりを求める東京大会が11月26日、東京都千代田区の全社協・灘尾ホールで開催された。近年の激甚化・頻発化する自然災害から道民の安全・安心を守るとともに、食と観光など北海道のポテンシャルを活かすために必要不可欠な高規格道路のミッシングリンク解消、4車線化、ダブルネットワーク構築等の実現を訴えた。
同大会は北海道高速道路建設促進期成会、北海道道路利用者会議、北海道道路整備促進協会が主催。渡辺猛之国土交通副大臣、伊東良孝自民党北海道支部連合会会長、青木由行内閣府地方創生推進事務局長、森昌文NEXCO東日本代表取締役兼専務執行役員建設事業本部長の来賓のほか、地元選出国会議員、市町村長など約150人(内 web参加市町村長27人)が出席して行われた。
冒頭、登壇した鈴木直道北海道知事は「都市間距離が全国平均の2倍から3倍という広域分散型の地域構造を持つ北海道において、高規格道路をはじめとする道路ネットワークは “命のみち”。しかしながら、依然として本道の高規格道路の開通率は全国に比べ大きく立ち後れるとともに、暫定2車線区間の割合も高く、橋梁やトンネルなど道路施設の老朽化が大きな課題となっている」と挨拶。「災害に強い道路ネットワークの構築などの国土強靱化、ゼロカーボン北海道の実現といった課題解決に向け、ミッシングリンクの解消、暫定2車線区間の4車線化はもとより、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策を着実に進めるため道路関係予算の確保が重要。一丸となって、全力で訴えていく」と力強く語った。
意見発表では、自治体を代表して米沢則寿帯広市長、工藤広稚内市長、池田拓浦河町長、民間を代表して「北海道の地域とみちをつなぐネットワーク連携会議」の田中夕貴会長が、それぞれの立場から北海道が抱える課題を指摘し、高規格道路の整備促進を訴えた。
この後、北海道商工会議所連合会の岩田圭剛会頭が「長期安定的に道路整備・管理が進められるよう、新たな財源の創設や必要な財源の総額を確実に確保するとともに、21年度補正予算及び22年度道路関係予算の所要額の満額確保」等を求める大会決議案を朗読し、満場一致で採択。最後に、来賓、市町村長らが「広がれ!道路ネットワーク。つながれ!命のみち」の横断幕を掲げ、北海道道路整備促進協会会長の外崎秀人今金町長の発声でガンバロー三唱し、気勢を上げた。
大会後は国土交通省、財務省への要望活動が実施され、国交省では斉藤鉄夫大臣、山田邦博事務次官、財務省では藤原崇政務官に要望書を手交。大会決議の実現を求めた。