新名神・八幡京田辺~高槻間 23年度開通は困難な状況 連絡調整会議 沿線自治体から「1日も早い開通を」

NEXCO西日本は1月27日、新名神高速道路・八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間の連絡調整会議を関西支社新名神大阪東事務所で開催。目標とされていた23年度の開通が困難な状況であることが示された。

八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間(延長10・7㌔)は、土工区間が約2割に対し、トンネル区間が約4割、橋梁区間も約4割と構造物比率が高い特徴を有する。沿線の枚方市域では工場や住宅が連なる地域を通過し、高槻市域では国道171号をはじめ、東海道新幹線、JR、阪急線の鉄道を横過する。

現在、同区間の用地取得率は昨年12月時点で94%。用地未取得箇所を除き工事が進むものの、枚方トンネル東坑口において用地取得による物件移転に時間を要したこと、土中に基準値を超える鉛が検出され土壌汚染対策等の作業を追加したことなどから、工事着手が3年程度遅れた。

工事着手後も、トンネルを掘るシールドマシンの発進立杭の施工に時間を要しているほか、掘削土の運搬車両の受け入れ台数制限、国内最大シールドマシンの狭小ヤードでのUターン方法などの検討が必要となっている。

こうしたことから、連絡調整会議では「23年度の開通は困難な状況であり、工程精査が必要」と報告された。

参加した京都府、大阪府など沿線自治体からは「沿線地域の住民や地元企業の期待は大きい」として、新たな開通時期の明示、早期開通を求める意見が出された。

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