NEXCO中日本は愛知県刈谷市と伊勢湾岸自動車道・刈谷PAに設置を進めてきた「刈谷スマートIC」が26日午後3時、上下線で開通すると発表した。開通式典は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から催されない。
刈谷スマートICは伊勢湾岸道・豊田南ICから3・3㌔、豊明ICから4・3㌔の地点に位置し、ETC車載器搭載の全車種が上下線24時間利用できる一旦停止型フルスマートICだ。
今開通により、周辺に位置するトヨタ関連工場から高速道路や名古屋港へのアクセス時間が短縮され、自動車産業の部品供給が効率的となるほか、物流車両の人件費、燃料費等のコスト削減が可能となる。
また、工場エリアから高速道路までの経路転換に伴い、各IC周辺の交通渋滞緩和が見込まれるほか、観光地域へのアクセス時間短縮で地域活性化が期待される。
周辺工場では「豊明IC、豊田南ICの渋滞が緩和し、定時性、信頼性が高まることで生産性が向上することに期待している」といった声も寄せられている。
刈谷PAは本スマートIC出口からのみ利用できる。普通車の通行料金は東名高速道路の東京ICから7030円、名神高速道路の京都東ICから4060円となっている。