徳島県は昨年12月13日、徳島県議会自由民主党(会長=嘉見博之県議会議員)、公明党県議団(会長=古川広志県議会議員)、関係沿線市町、日亜化学工業と合同で、国土交通省や財務省、自民党本部を訪ね、「徳島南部自動車道と阿南安芸自動車道の早期整備に向けた政策提言」を実施した。
当日は、岡本富治団長らを筆頭に7人、沿線からは花本靖上勝町長、枡富治牟岐町長、影治信良美波町長、日亜化学工業からは粟谷取締役の計11人に加え、山口俊一衆院議員、山本博司参院議員らが参加し、斉藤鉄夫国土交通相、鈴木俊一財務相、自由民主党の金子恭之ITS推進・道路調査会長と面談した。
予算・財源の確保も要請
岡本富治団長らは、提言書の地図を示しながら、徳島南部道の「徳島津田IC~阿南IC間」の整備を加速するとともに、整備が進む「立江櫛渕IC~阿南IC間」の開通年度を早期に公表し、先行供用を図ることを要望。阿南安芸道については、「桑野・福井道路」の事業推進や「海部野根道路」の早期用地取得などを要望するとともに、「命の道」となる両自動車道のミッシングリンク解消に向け、早期整備に必要な予算・財源を例年以上の規模で確保することなどを強く訴えた。
斉藤国交相は、「徳島津田IC~阿南IC間」の早期整備や「立江櫛渕IC~阿南IC間」の開通年度の早期公表、「桑野・福井道路」、「海部野根道路」の事業推進などについて理解を示し、鈴木財務相は「徳島の発展に重要な意味を成す道路であると改めて認識した」と述べ、予算確保に取り組む考えを示した。金子ITS推進・道路調査会長は「関係省庁と連携し課題解決に取り組む」と応じた。