[caption id="attachment_13131" align="alignleft" width="300"] 国交省の吉岡技監に要望書を手交する要望団[/caption]
四国8の字ネットワーク整備促進四国東南部連盟は10日、中央要望を実施し、依然としてミッシングリンクが残されている四国東南部地域の高規格道路整備の必要性を訴えた。
同連盟は高知県東部自動車道整備促進期成同盟会(会長=横山幾夫安芸市長)、一般国道55号・阿南安芸自動車道整備促進期成同盟会(会長=松延宏幸東洋町長)、国道493号整備促進期成同盟会(会長=上村誠北川村長)、徳島県南部地区四国横断自動車道建設促進期成同盟会(会長=表原立磨阿南市長)4つの同盟会で構成。当日の要望には横山連盟会長、松延連盟副会長、上村連盟副会長が参加したほか、高知・徳島両県未事業化区間より影治信良美波町長、竹﨑和伸奈半利町長、常石博髙田野町長、黒岩之浩安田町長らも加わり、国土交通省で吉岡幹夫技監、丹羽克彦道路局長、財務省で宮本周司大臣政務官と面談、要望書を手交した。
横山安芸市長ら要望団は「四国東南部地域の広域的な幹線道路は国道55号のみで、大部分が海岸沿いを走っており、台風や集中豪雨による災害時には長時間に及ぶ通行止めが発生している」と地域の実情を説明。「南海トラフ地震が起きれば、津波や落石、斜面崩壊等により寸断される。沿線住民の孤立を回避し、大規模災害発生時の緊急輸送ルートを確保するためには、信頼性が高く事前復興にも寄与する高規格道路ネットワーク整備が急務」として、徳島南部自動車道、阿南安芸自動車道、高知東部自動車道の整備促進等を求めた。
これに対し、吉岡技監が「残されたところを早く着手し、早く形が見えるよう進めていく」と応じたほか、丹羽道路局長は「地域の実情はよく理解している」、宮本政務官も「繋がってこそ効果を発揮する」と述べ、要望主旨に理解を示した。