各地で開通ラッシュ 東九州道・清武南~日南北郷 開通 日南から北九州まで直結

[caption id="attachment_13279" align="alignleft" width="300"] 「さらに南へ延伸を」の想いでテープカット[/caption]

年度末を迎え、各地で開通式が執り行われた。3月25日には東九州自動車道・清武南IC~日南北郷IC間が開通。北九州市から宮崎県日南市までが高速道路で結ばれ、東九州道の供用率は9割超となった。

また同月19日には、中部縦貫自動車道を構成する大野油坂道路が初めて開通したほか、伊豆縦貫自動車道の河津下田道路(Ⅱ期)のうち天城峠以南では初となる河津七滝IC~河津逆川IC間が開通した。初めて高速道路が通る喜びとともに、残る区間の早期整備へ思いを新たにした。

九州地方整備局が整備してきた東九州自動車道・清武南IC~日南北郷IC間(延長17・8㌔)が3月25日、開通した。これにより、宮崎市と日南市が高速道路で直結。日南市から北九州市まで東九州道により結ばれ、東九州道の供用率は9割を超えた。

清武南~日南北郷間は山間部を通るため、区間の約8割を12のトンネル、14の橋梁で占める。途中、地滑りによる工事中断等を経るなど難工事となり、事業化から25年、着工から17年で待望の開通を迎えた。

開通式は同日、日南北郷IC近くのさくらアリーナで行われた。挨拶に立った河野俊嗣宮崎県知事は「これまで尽力された方々に心から感謝したい」と謝辞。「さらに南へ、早期開通に向け頑張ろう」と、残る日南東郷~志布志間の整備推進に力を込めた。

開通を祝うビデオメッセージでは、都城市出身でWBC日本代表「侍ジャパン」の山本由伸投手(オリックス)が登場。「多くの方がキャンプ地でもある清武町にお越しいただければ」と呼びかけた。

今回の開通で、宮崎市と日南市の両市役所は従来から24分短縮し、44分で結ばれる。並行する国道220号の約4割が津波浸水想定区域であり、東九州道が地域の“命の道”となる。

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