[caption id="attachment_13482" align="alignleft" width="300"] 埼玉県久喜市で行われた式典。「早期全線4車線化を」と大野知事[/caption]
NEXCO東日本と関東地方整備局は5月28日、「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)久喜白岡JCT~幸手IC4車線化工事完成」式典を開催した。会場となった埼玉県久喜市の栗橋文化会館イリスには、大野元裕埼玉県知事や沿線自治体の首長、地元選出国会議員など約200人が参加。待望の4車線化完成を祝った。
久喜白岡JCT~幸手IC(延長8・5㌔)は3月31日、境古河IC~坂東ICとともに4車線運用が開始された。速報値によると、完成1カ月間において久喜白岡JCT~幸手IC間の交通集中による渋滞がゼロとなり、前年同時期の外回り8回、内回り45回の渋滞発生から大幅な改善が図られた。
圏央道では2018年3月から、久喜白岡JCT~大栄JCTの92・2㌔で4車線化工事が進められている。埼玉・茨城県境の幸手IC~五霞ICは24年度までの4車線化運用が予定されているなど、26年度までに完成する見込みとなっている。
式典では、主催者を代表してNEXCO東日本の由木文彦社長が「今回完成した区間では、耐久性の高い部材を採用するとともに、鉄道との交差部に恒久的な足場を設置して点検の効率化を図るなど、より寿命の長い高速道路の実現を目指して工事を実施した。地元や関係機関のご協力により事業を進めることができた」と挨拶。「残る区間についても26年度までの完成に向け、国交省とともに引き続き全力で取り組む」と語った。
来賓挨拶に立った大野埼玉県知事は「圏央道は広域的緊急輸送道路として大きな役割を担い、首都圏直下地震等が発生した場合、救援活動のために全国から集まる人や物資の輸送の要となる。しかし県内の4車線化は概ね完成したが、茨城県、千葉県には2車線区間が残されている」として、早期4車線化の実現を呼び掛けた。