[caption id="attachment_13704" align="alignleft" width="300"] 「整備促進へ先頭に」と決意を語る阿部知事[/caption]
三遠南信道路建設促進期成同盟会(会長=阿部守一長野県知事)は7月6日、東京・平河町の都道府県会館で通常総会を開き、事業中の飯喬道路、青崩峠道路、水窪佐久間道路、佐久間道路・三遠道路の事業を一層推進し、三遠南信自動車道の早期全線開通を求める決議を確認。総会後、阿部会長ら要望団は、決議をもとにまとめられた要望書を携え、国土交通省、財務省への要望活動を実施した。
佐藤健飯田市長の開会挨拶で始まった総会は冒頭、阿部会長が主催者を代表して「5月に青崩峠道路の最難関工区、青崩峠トンネル(仮称)が貫通して光が見えた。激甚化・頻発化する災害から住民の安心、安全を守るためには道路ネットワークは不可欠。沿線には企業の集積が進むとともに、コロナの5類移行後の観光需要に対応していくためにも、三遠南信自動車道の早期完成が待ち望まれている」と挨拶。「今後のリニア開通と連動すれば更に未来が拓ける。整備推進に向け先頭に立って頑張る」と力強く決意を語った。
総会では、出席者に青崩峠トンネルの貫通石が配られた。中部地方整備局飯田国道事務所の職員がハンマーで削った手づくり品で、改めて三遠南信自動車道の全線開通へ出席者一同、思いを一つにした。
総会後、阿部会長を筆頭に佐藤飯田市長、中野祐介浜松市長、影山剛士湖西市長、下江洋行新城市長、市瀬直史喬木村長、村上孝治東栄町長、伊藤浩亘豊根村長で構成された要望団は国交省を訪れ、吉岡幹夫技監、長谷川朋弘官房審議官と面談。吉岡技監は「三遠南信地域は古くから交流があり、三遠南信ルートは古くから街道があった」とした上で、「三遠南信自動車道は命をつなぐ道路であり、一刻も早く開通できるようにしたい」と語った。
続く財務省要望では、坂本成範主計官と面談。要望書を受けた坂本主計官は「防災、安全の面から重要性の高い道路と認識している」と応じ、「限られた予算だが、対応していきたい」と理解を示した。