中国横断自動車道岡山米子線(蒜山IC~境港間)整備促進総決起大会が13日、東京・平河町の都道府県会館で行われた。鳥取県西部地域、そして日本海側でも有数の人口を有する中海・宍道湖・大山圏域の振興にとって生命線となる岡山米子線の強靱化に不可欠な4車線化と、米子ICから重要港湾のある境港までの延伸を切実に求める地域の熱意が示された。
総決起大会は鳥取県と中国横断自動車道岡山米子線(蒜山IC~境港間)整備促進期成同盟会(会長=伊木隆司米子市長)が主催し、中国横断自動車道岡山米子線整備促進鳥取県議会議員連盟、中国横断自動車道岡山米子線全線4車線化促進市議会連盟、鳥取県西部地域振興協議会、中海・宍道湖・大山圏域市長会、境港管理組合議会、米子・境港間を結ぶ高規格道路建設推進議員連盟、中海・宍道湖8の字ルート整備推進会議の共催で開催。沿線首長のほか、地元選出国会議員、国土交通省、NEXCO西日本、建設業団体など約80人が参加した。
冒頭、主催者を代表して平井伸治鳥取県知事が「岡山米子線の4車線化は昨年、全線で事業化という段階まできた。岡山総社から米子まで1997年に開通して以来、4半世紀が経過したが、我々の活動の成果が大変大きく表れつつある」と挨拶。「米子~境港間についても経済界はじめ、熱心なお話をいただいており、米子道の境港までの延伸はしっかり進めていかなければいけない」として、実現に向け不可欠な道路予算の確保を訴えていく決意を示した。
続いて伊木米子市長が登壇した。米子~境港間が高規格道路整備として調査対象区間となったことについて「活動の成果として一歩前進した」と述べた伊木市長は、中海・宍道湖圏域を高規格道路で結ぶ「8の字ルート」の実現を目指して10月に開催されたシンポジウムについて報告。「8の字ルートが整備されれば、約64万人の人口が集積する中海・宍道湖・大山圏域のポテンシャルを引き上げ、日本を支えることになる」と述べた。
大会では、陶山清孝南部町長が①米子IC~米子北IC間の事業凍結の解除と計画段階評価の着手②米子IC~境港間の早期事業化③蒜山IC~米子IC間の4車線化事業箇所の早期供用④賀陽IC~北房JCT間の4車線化事業箇所の早期供用と全線4車線化の実現――を骨子とする決議を朗読。平井知事から国土交通省の岸川仁和道路局次長、伊木市長からNEXCO西日本の後藤貞二常務執行役員へ決議が手交された。
最後に伊達境港市長の発声でガンバロー三唱が行われ、「岡山米子線を全線4車線化し境港までつなげよう!」と気勢を上げた。