[caption id="attachment_14613" align="alignleft" width="300"] 3月23日に開通。遊佐比子IC本線上でテープカット[/caption]
国土交通省が整備を進めていた日本海沿岸東北自動車道の酒田みなと~遊佐(延長12・0㌔)のうち、遊佐比子IC~遊佐鳥海IC間(延長6・5㌔)が3月23日午後4時に開通した。これにより、酒田みなと~遊佐間は全線開通し、酒田港からの物流の安定化や、鳥海山・飛島ジオパークなど環鳥海エリアへのアクセス性・周遊性の向上、日本海総合病院への救急搬送時間短縮など様々な効果が期待される。
山形県の遊佐町生涯学習センターで開通式典が開催され、山形県の平山雅之副知事、矢口明子酒田市長、遊佐町の池田与四也副町長ら沿線首長、加藤鮎子内閣府特命担当大臣ら国会議員、国土交通省の丹羽克彦道路局長など関係者約190人が出席した。
平山副知事は「地域経済活性化や交流人口の拡大、救急医療搬送の迅速性・定時性の向上、さらには災害時における県民の安全・安心な生活の確保に寄与するものと期待している」と吉村美栄子知事の挨拶を代読。池田副町長は「大幅な利便性向上により、地域発展につながる。今後さらに日沿道を活用した町づくりに取り組んでいく」と挨拶した。
続いて関係者らは、遊佐比子IC本線上に移動し、テープカットやくす玉開披、開通区間を通り初めして開通を祝った。
酒田みなと~遊佐間は2009年度に事業化し12年度に工事着手。全体事業費は412億円。同区間には、酒田方面への進入と秋田方面のみ退出可能なハーフIC「遊佐菅里IC」が新設された。遊佐鳥海IC以北の遊佐象潟道路(延長17・9㌔)は、26年度までに順次開通する予定。