[caption id="attachment_14706" align="alignleft" width="300"] 「新名神は大動脈」と田村議連会長。全通へ期待を込めた[/caption]
新名神高速道路建設促進議員連盟総会が4月30日、東京・永田町の衆議院第一議員会館で行われた。西脇隆俊京都府知事ほか沿線自治体関係者のほか、国土交通省から丹羽克彦道路局長、高速道路会社からNEXCO中日本の縄田正専務執行役員、西日本の芝村善治副社長執行役員等も出席し、新名神の早期全線開通と6車線化を目指し、地域一体となって取り組んでいくことを確認した。
新名神は全体延長約173㌔のうち、八幡京田辺JCT~高槻JCT間10㌔と大津JCT~城陽JCT間25㌔の35㌔が事業中。また既供用138㌔のうち、6割強の110㌔が暫定4車線での開通となっている。
冒頭、会長の田村憲久衆議院議員はこうした状況を踏まえ、「順調に進むものの、事業中区間では難工事もあり、その後は6車線化を進めていかなければならない。日本の成長を支える中部圏、関西圏の大動脈をつくり上げていく」と語った。
事業者説明で中日本の縄田専務執行役員は、新名神、東名阪自動車道合わせた四日市~亀山間の交通量10万6700台/日のうち、44%の4万7100台/日が新名神を利用している状況を報告。「新名神の三重県区間が開通後、東名阪道の渋滞が約9割減少している」と説明した。
続いて、西日本の芝村副社長は八幡京田辺~高槻間、大津~城陽間の事業状況を報告。「今後、工事の進捗を踏まえて工程を精査し、早期開通を目指す」とした。
沿線自治体代表として発言した西脇京都府知事は「新名神は新たな国土軸。新東名とともに6車線化が実現すれば、自動物流道路として機能するなど、2024年問題の解決にも繋がる」と早期の全線開通、6車線化を要望。加えて、能登半島地震等も踏まえ国土強靱化実施中期計画の早期策定を求めた。