東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会(会長=熊谷俊人千葉県知事)は5月20日、通常総会を開き、開通して20周年を迎えた富津館山道路の全線4車線化と、富浦~館山までの計画の具体化等を求める要望書案を満場一致で採択。国や関係機関に積極的に要望していくことを決めた。
主催者を代表して登壇した熊谷会長は「館山線は東京湾アクアライン、圏央道とともに広域的な幹線道路ネットワークを構築し、南房総地域をはじめ千葉県内全域、更には首都圏との交流連携を強化する極めて重要な道路。館山線の一部を構成する富津館山道路の整備による経済波及効果は年間約48億円と推定されるなど、安房地域等の経済活性化に大きく寄与してきた」と挨拶。
これを踏まえ「富津館山道路の全線4車線化を早期に」とした熊谷会長は「2021年7月から都市計画と環境アセスメントの手続きを進めている。今年度内の手続き完了を見据え全線4車線化が図られるよう、国やNEXCO東日本へ働きかけていく」と語った。
採択された要望書では富津館山道路の4車線化、富浦~館山までの具体化のほか、「アクアライン割引」の継続、能登半島地震を踏まえた国土強靱化実施中期計画の早期策定、道路整備に必要な予算の満額確保等が盛り込まれた。