[caption id="attachment_14889" align="alignleft" width="300"] 鈴木北海道開発局知事は「先頭に立つ」を決意を示した[/caption]
北海道高速道路建設促進期成会(会長=鈴木直道北海道知事)は5月29日、札幌市のニューオータニイン札幌で2024年度総会を開催した。気候変動の影響等により激甚化・頻発化する大規模災害から道民の命を守り、コロナ禍で疲弊した地域経済の復興等に対応するため、高規格道路の着実な整備が重要なことを改めて確認。ミッシングリンクの早期解消や暫定2車線区間の4車線化とともに、国土強靱化実施中期計画の24年内の早期策定を国に働き掛けていくことを決めた。
冒頭、鈴木会長が「広大な大地に都市が点在する北海道にとって、高規格道路ネットワークは地域間の連携強化、物流や観光の基盤となる。地域医療を支え、災害時に被災地へのアクセスを確保する“命のみち”」と挨拶した。
更に鈴木会長は今年1月に発災した能登半島地震に言及し「改めて高規格道路をはじめとする災害に強いインフラの整備が重要であり、この思いを皆様と同じく強くした」。その上で、「強靱で信頼性の高い道路ネットワーク構築を着実に進めるため、先頭に立って国や関係機関に強く働きかけていく」と決意を語った。
続いて、冨原亮北海道議長、柿崎恒美北海道開発局長、堀圭一NEXCO東日本北海道支社長が来賓挨拶。議事では、整備中区間の早期完成、計画段階評価区間の早期事業着手、暫定2車線区間の4車線化、追加IC・JCT改良の早期整備についての要望活動を強化し、既供用区間の利用促進を図る活動等も展開していくとする事業計画案を了承した。
国への要望事項として、①防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に必要な予算・財源を確保し、既存構造物の機能強化などを推進するため、国土強靱化実施中期計画を24年内の早期に策定し、必要な予算・財産を通常予算とは別枠で確保すること②地方創生の実現、経済成長および国際競争力強化のため、高規格道路のミッシングリンクの早期解消、暫定2車線区間の4車線化を推進すること――など6項目を決議した。