南九州西回り道の整備促進訴え 鹿児島、熊本県関係4団体が中央要望

[caption id="attachment_15085" align="alignleft" width="300"] 堂故国土交通副大臣に要望書を手交する塩田鹿児島県知事[/caption]

九州縦貫自動車道や東九州自動車道とともに、九州の広域的な高速交通ネットワークを担う南九州西回り自動車道。地域の悲願である同自動車道の整備促進を訴えるため、鹿児島、熊本両県の関係団体4団体は7月16日、中央要望を実施した。

南九州西回り自動車道建設促進協議会会長の塩田康一鹿児島県知事、同建設促進期成会会長の椎木伸一出水市長ら要望団は、金子恭之衆議院議員らとともに国土交通省で堂故茂副大臣、山本巧道路局長、財務省で宇波弘貴主計局長に面談、要望書を手交した。

要望書は①芦北出水道路・水俣IC~出水IC間、阿久根川内道路・阿久根IC~薩摩川内水引IC間の早期完成②阿久根川内道路の全区間における整備促進――を求めたほか、4車線化について優先整備区間の美山IC~伊集院IC間の事業中区間の整備促進と残る区間の早期事業化、八代南IC~日奈久IC間の早期事業化も盛り込まれた。

塩田鹿児島県知事は「これまでの開通で、災害時において九州縦貫道や国道3号の代替路としてダブルネットワークの機能を発揮。また沿線では南九州西回り道の全線開通を見据え、多くの企業が進出している」として、阿久根川内道路での用地取得への協力など、沿線市とともに整備促進に取り組む状況を説明した。

これらを踏まえ、塩田鹿児島県知事は要望項目の実現を求めたほか、来年度に最終年度となる「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の予算・財源の確保と国土強靱化中期計画の年内の早期策定も要望した。

堂故副大臣は「整備はしっかり進めていかなければいけない。中期計画策定も頑張る」と応じたほか、宇波主計局長は「ミッシングリンク解消を進めていく。中期計画も骨太方針に沿って策定に取り組む」とし、要望の趣旨に理解を示した。

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