中部地方整備局沼津河川国道事務所はこのほど、伊豆縦貫自動車道国道414号河津下田道路(Ⅱ期)河津七滝IC~河津逆川IC間の開通1年半後(夏季観光期)の交通状況・開通効果を公表した。交通状況は、既存ルートから約6割が開通区間に転換。観光や物流、地域活性化に貢献している状況が明らかとなった。
河津下田道路(Ⅰ期・Ⅱ期)は、静岡県河津町から下田市に至る延長12・5㌔の高規格道路。延長約60㌔の伊豆縦貫自動車道の一部を構成する。2023年3月19日に河津下田道路(Ⅱ期)の一部区間である河津七滝~河津逆川間3㌔が開通した。
河津七滝~河津逆川間の交通量は、開通直後から堅調に増加。観光期である昨年8月の交通量は平日で約4500台/日、休日で約5800台/日となった。国道414号の現道や下佐ケ野谷津線から約6割が開通区間に転換。大型車は約8割も転換し、断面の合計交通量も約2割増加した。
開通前、現道ルートでは約14分だった同区間の所要時間は11分短縮され、約3分と大幅減となった。
観光面では、交通分散による国道135号の混雑緩和で、白浜大浜や外浦の各海水浴場までのアクセス性が向上。物流面では線形不良区間の多い現道から走行性の向上により、ドライバーの負担軽減が図られ、代替路の形成から迅速な配送が可能となるなど、業者から「業務効率化につながった」との声が寄せられた。