早期4車線化に向け有料道路制度を導入、事業化された佐世保道路・佐々IC~佐世保大塔IC間と八木山バイパスの一部区間が3月、完成し4車線化で供用開始されることが、国土交通省九州地方整備局とNEXCO西日本より発表された。佐世保道路は佐々IC~佐世保中央IC間(延長9・9㌔)が3月23日に、八木山バイパスは篠栗IC~筑穂IC間(同5・7㌔)が同月30日に待望の4車線化開通を迎える。
佐世保道路・佐々~佐世保大塔間は2018年3月に有料道路事業の導入が決まり新規事業化。今回の佐々~佐世保中央間の4車線化完成に伴い、佐々~佐世保大塔間の管理が国交省からNEXCO西日本に移管される。
これにより佐々ICまで有料区間になる。佐世保中央~佐世保大塔間は普通車160円で変わりないが、佐々~佐世保大塔間は同160円から370円となる。但し、佐々~佐世保中央間のみの通行に限り、引き続き無料で走行できる。全線4車線化は27年度予定となっている。
八木山バイパス(篠栗~穂波東間)は福岡都市圏と筑豊地区をつなぐ延長13・3㌔の幹線道路。1985年に日本道路公団が管理する道路として開通し、14年に償還期間満了に伴い無料開放。併せて管理もNEXCO西日本から国交省に移管された。
しかし無料化後、交通量がほぼ倍増。結果、朝夕を中心に渋滞が頻発するようになり、それに伴う事故も3倍に増えるなど深刻な事態となっていた。福岡県など沿線から八木山バイパスの4車線化を求める要望が国交省に寄せられていた。
通行無料を前提としていた整備手法では予算の確保が困難なことから、19年に有料道路事業の導入と新規事業化が認可された。
今回の篠栗~筑穂間の4車線化開通に伴い、八木山バイパスの管理が国交省からNEXCO西日本に移管される。開通日より料金徴収が開始されるが、通行料金は普通車で280円。因みに無料化前は軽自動車と中型車込みで同530円だった。
残る筑穂~穂波東間の4車線化は29年度の開通を目指している。