[caption id="attachment_15792" align="alignleft" width="300"] 総会には195市の議長らが出席[/caption]
全国高速自動車道市議会協議会(会長=今岡芳徳福山市議会議長)は7日、東京・平河町の都市センターホテルで第51回定期総会を開催した。ミッシングリンクの早期解消と整備財源の確保、暫定2車線区間の4車線化を実現するため、国など関係機関に対し積極的に要望活動を展開していくことを決めた。
冒頭、今岡会長は挨拶で「高速道路をはじめとする高規格道路ネットワークは日本を支える重要なインフラだが、整備が遅れている区間が未だ多く残されており、昨年の能登半島地震では、未整備地域における救急活動や物資輸送に大きな障害となった」と指摘。「防災の観点からも早期整備は喫緊の課題。また、既存区間における暫定2車線区間の4車線化や老朽対策、防災機能の強化を国等へ訴えていく」と語った。
続いて、来賓の金子恭之自民党ITS推進・道路調査会長が登壇。「激甚化・頻発化する自然災害から国民の命を守るため、高速道路の整備と機能強化は急務。政府が掲げる地方創生を進めていくためにも早期に整備していかなければならない」と挨拶した。
この後、河野俊嗣全高速会長(宮崎県知事)の祝電披露、国土交通省の松本健高速道路課長による来賓挨拶と続き、この中で松本課長は同協議会の諸活動に敬意を表し、「今後も所要予算の確保等に向け協力を」と呼びかけた。
総会には195市(うち委任状提出5市)の議長らが出席。今岡会長の進行で活動方針案等が審議された。総会の最後の決議では、高玉良一相談役(相馬市議会議長)から①高規格道路ネットワークの早期整備推進②道路整備等が安定的に実施可能な財源確保➂暫定2車線区間の早期かつ着実な4車線化④防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の迅速な事業推進、災害に強い道路ネットワーク――等を骨子とする決議案が提案され、満場一致で採択された。
総会終了後、今岡会長らによる要望活動が行われ、国土交通省で高橋克法副大臣、吉岡幹夫事務次官、廣瀬昌由技監、山本巧道路局長らと面談。高橋副大臣は「ネットワークは繋げていかなければ効果がない」と応じ、要望の主旨に理解を示した。