全国高速道路建設協議会は、高規格幹線道路の整備状況を「路線」、「有料・直轄」、「都道府県別」に見た「1万4000㌔の実勢」を3月31日現在でまとめた。実勢調査では、会員からの要請を受けて06年に初めて実施。
今回の報告は、全て聞き取り調査で行い、現道活用区間を「未開通とする」自治体があるため、国の公表数値とは一致しない。
ここでは、高速自動車国道とそれに並行する一般国道自動車専用道路は「A路線」、それ以外は「B路線」と記述し、以下調査結果を紹介する。
高規格幹線道路網全体の計画延長は、1万4075.3㌔。うち、3月31日現在でA路線は1万1511.9㌔(整備率81.8%)、B路線は2563.4㌔(同59.6%)。
今年度の開通延長は269.9㌔。内訳はA路線が160.2㌔、B路線が109.7㌔。全てが年度内に完成すれば15年度末開通延長は、A路線9591.1㌔(83.3%)、B路線1638.5㌔(63.9%)。全体では1万1229.6㌔(79.8%)になる見込み。
都道府県別整備率推移では、若干順位は変わっているが、神奈川県、北海道、山形県、高知県、東京都が整備率ワースト5。
今年度は、新東名高速道路・浜松いなさJCT~豊田東JCT(延長53㌔)、9月の近畿自動車道紀勢線・南紀白浜IC~すさみ南IC(延長24㌔)、11月末の首都圏中央連絡自動車道・桶川北本IC~白岡菖蒲IC(延長11㌔)など大型開通が予定されている。
なお、東九州自動車道・椎田南IC~豊前IC(延長7㌔)は、16年春の開通を予定しており、1万4千㌔の実勢の開通延長には含まれない。
■都道府県別整備率推移PDF