全通3カ月後 中央環状線内側の整備効果 渋滞損失時間が5割減少

[caption id="attachment_2193" align="alignleft" width="300" caption="開通記念式典での通り初め(3月7日)"][/caption]

首都高速道路は、3月7日に開通した中央環状線(高速湾岸線~高速3号渋谷線)の開通後3カ月の整備効果を発表した。

これによると都心への交通の分散効果が顕著に現れ、中央環状線内側の利用交通量は約5%減少し、渋滞損失時間は約5割も減少するなど改めて中央環状線の全通効果が極めて大きいことが分かった。

更にアクセス性の向上により、一定時間で移動できる範囲が約3割拡大したため、配送時間の短縮や、物流の効率化に寄与。また、観光面においても移動時間が短縮され、目的地の拡大や目的地での滞在時間の延長など観光の活性化にも繋がっている。

防災面では、5月の台風発生時に11号台場線など放射路線で本線通行止めが発生した際、中央環状線を利用した迂回が可能となるなどリダンダンシー機能も発揮している。

実際に中央環状線を利用した約9割のドライバーは、所要時間の短縮を実感。また、利用ルートの選択肢が拡大したことも大きな効果の一つと言えるだろう。

首都高速道路は、今後も更なる快適走行を実現するため、中央環状線全線開通後の交通状況を利用者にいち早く、効果的に情報を提供していくよう対策を進める予定。

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