ＮＥＸＣＯ西日本はこのほど、東九州自動車道・椎田南ＩＣ（福岡県築上郡築上）～豊前ＩＣ（同県豊前市）間（延長７．２㌔）を４月24日に開通すると発表した。今回の開通で、北九州市から宮崎市間延長約３２０㌔が全線開通するという記念すべき節目を迎えた。
東九州自動車道は、福岡県北九州市を起点とし、福岡、大分、宮崎、鹿児島の各県を結び鹿児島市に至る延長約４３６㌔の高速自動車国道。このうち椎田南ＩＣ～豊前ＩＣ間は、北九州市～宮崎市までの間で唯一の未開通区間となっていた。
今回の開通により、主要都市間の移動時間は、北九州市～大分市間で１時間35分、大分市～宮崎市間は２時間35分、北九州市～宮崎市間は４時間25分と未整備前と比べ、約半分の時間に短縮。福岡、北九州、大分都市圏の連携軸が強化され、さらに東九州域を中心に地域交流が活発になることが期待される。
また、特に北部九州は、福岡県を中心にアジアをリードする次世代自動車を含めた一大生産拠点に成長。自動車メーカー各社は、自動車開発拠点の新設を進めており、さらなる北部九州との取引企業の拡大が期待される。
そのほか、農水産物の市場占有率の増加や、北九州～大分間で９往復、大分～宮崎間で６往復運行の高速バスの新設による交流の活性化、地域観光の活性化などの整備効果が期待される。
