東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会(会長=森田健作千葉県知事)は17日、千葉市内のホテルで通常総会を開催。暫定2車線で供用中の木更津南JCT~富津竹岡IC間の速やかな4車線化事業完成を訴えた。
館山線は、東京湾アクアライン、圏央道、富津館山道路や国道127号などと一体になって千葉県の観光や農林水産業を中心とした地域振興推進する上で極めて重要な道路として機能を発揮。特に君津・安房地域の観光入込客数は1・5倍でストック効果による経済の好循環を生んでいる。
当日は、地元選出の小西洋之、豊田俊郎両参院議員をはじめ、本間進県議会議長、石川雄一国土交通省関東地方整備局長、NEXCO東日本関東支社の田中直樹建設事業部長などの来賓、沿線の関係市長ら約60人が駆け付けた。
先ず、髙橋渡千葉県副知事が「館山線は、圏央道などとともに広域な幹線道路ネットワークを構成し、南房総地域の交流・連携を強化する極めて重要な道路。現在進められている4車線化工事の18年度の完成を期待している。富津館山道路の4車線化の具体化が大変重要」と整備促進への決意を表明。
来賓の小西議員は、「千葉の発展のために一致団結党派を超えて、応援をさせていただく」、豊田議員は「館山線の4車線化、国においても、しっかり支えていく」と激励。
続いて本間県議会議長が「4車線化による一層の地域振興などを期待。本線の道路環境の充実を図ることで、2020年東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げるとともに、本県の更なる発展につながることを確信しており、県議会としても引き続き利便性が高く快適な道路環境の整備に向け努力していく」と力強く挨拶。
来賓の紹介の後、議事に入り16年度事業計画(案)並びに予算(案)等について協議。
18年度までに館山線の4車線化を実現、災害に強い幹線道路ネットワークの構築に努めるとともに、渋滞・交通安全・沿道環境・防災対策等を推進、「アクアライン割引」継続、国土強靭化や地方創生へ長期安定的に必要な道路予算の確保―を柱とする5項目の決議を採択し政府関係機関に要望することを決めた。