「中九州横断道路の早期完成を願う女性の会」(堀幸子代表)はこのほど、熊本地震で被災した熊本県阿蘇市と大分県竹田市の住民を勇気づけようと、国土交通省の増田博行大臣官房審議官による講演会を企画・開催。竹田市の商工会議所に沿線住民ら約170人が参集し、「18年度に迫った『中九州横断道路』の開通で、心に明かりを灯そう」と一致団結した。
講演会に先立ち挨拶した首藤勝次竹田市長は、「道が出来ても、まちに魅力がなければ発展はしない。来秋予定されている『国民文化祭・おおいた2018』を活用しない手はない」と、道路とまちづくりの連携を呼びかけた。
「道を使いこなしてまちづくりを!」と題した講演会では、増田審議官が、首都圏中央連絡自動車道や山陰自動車道、東九州自動車道など、全国の開通区間で顕著となっているストック効果の事例を紹介し、「中九州横断道が竹田ICまで延伸することにより、ダブルネットワークとしての仕掛けができる」と提言。「スマートICや道の駅を活用し、城下町に新しい魅力を創出し、個性・特性を活かしたストーリーのある拠点整備を進めてほしい」と語った。
講演会を企画した堀代表はこの日、「今こそ市民が厳しさを分かち合い頑張る時。その支柱となる国道57号の一日も早い復旧・復興もお願いしたい」と話した。