高速道路は3月31日、近畿圏の新たな料金体系を発表した。導入は6月3日(土)からを予定している。整備の経緯などから料金水準や車種区分が異なっていた8号京都線を除く阪神高速、第二京阪道路、西名阪道、近畿道、阪和道、京滋バイパスの料金体系が、対距離制を基本とした料金に統一される。
阪神高速の通行料金(ETC普通車)は現在、6㌔ごとに510円、610円、720円、820円と上がり、24㌔超の930円まで5段階で設定しているが、改定後は下限300円、上限1300円とされ、0・1㌔ごとの距離に応じて10円単位の料金となる。
料金の具体例は次の通り(現行➜改定後)。なお、以下の例示区間では、非ETC車(普通車)の料金はいずれも現行930円、改定後1300円となる。
・大槻~なんば:720円➜660円
・長田~道頓堀:610円➜530円
・守口~本町:610円➜620円
・西宮IC~生田川:720円➜750円
・東大阪JCT~生田川:930円~1300円
第二京阪道路はB区間(京田辺松井~交野南)とC区間(交野南~門真JCT)の均一料金が廃止され、これらの区間とA区間(巨椋池本線料金所~京田辺松井)が一体となった対距離制に移行。利用1回あたりの固定額(ターミナルチャージ)を250円とした上で、現行料金より値上げにならないよう据え置かれる。
西名阪道も均一料金制を廃止。藤井寺~柏原間は410円から320円、郡山下ツ道JCT~天理間は410円から260円、松原JCT~天理間は820円のまま。
近畿道(吹田JCT~松原JCT)と阪和道(松原JCT~岸和田和泉)も対距離制に移行。ただし当面、激変緩和措置として道路ごとに下限270円、上限750円が設定され、近畿道と阪和道を連続して利用する場合は上限1020円を設定する。