官民一体で道路整備を促進「三重県道路利用者会議が設立総会」寄せられた要望箇所の改善へ

[caption id="attachment_5467" align="alignleft" width="300" caption="8月28日に開催された設立総会"][/caption]

三重県社会基盤整備協会と三重県バス協会、三重県トラック協会、三重県タクシー協会は、道路利用者の意見を反映した道路整備を促進するため、8月28日に三重県道路利用者会議設立総会を開催した。

会長に選出された亀井利克名張市長(三重県社会基盤整備協会理事)は挨拶で、「北勢バイパス・鈴鹿四日市道路・中勢バイバスの早期整備は30年、40年前からの悲願だ。これからの時代は、行政だけが道路整備を進めるのでなく、道路利用者と共にタッグを組んで、強力に運動を展開していかなければならない」と述べた。

また、要望書では県北勢部を中心とした国道の渋滞を避ける車両が県道、市道にも影響を与えている箇所等への渋滞対策や、サービスエリアなどの休息施設の充実、バス停上屋などのバス利用拠点の改善等の道路利用者から寄せられた要望箇所について改善を求めていくとした。

亀井会長は「我々自治体は地方創生を最も大きなテーマにしている。地方創生の一丁目一番地は道路整備だが、道路整備は自治体間競争も厳しい」と指摘し、「官民が一体となってより強力な運動を展開したい」と行政と道路利者団体が一体となって行動することに強い意欲を示した。

三重県トラック協会の小林俊二会長は、「トラック運送事業は、日本の物流の90%以上を担っている基幹産業だが、人材不足で困っている。渋滞は長時間労働につながり、人が集まらなくなる」と語った。また、三重県バス協会の雲井敬会長、三重県タクシー協会の景山和会長代理は、「交通機関は、定時性の確保が利用者の利便性の向上につながる。渋滞対策はしっかりと取り組んでいただきたい」と語った。

この日の設立総会には、河上敢二熊野市長、尾上武義大台町を始め、県内の直轄国道事務所長、県、市町の担当者など約50人が参加した。

設立総会の開催にあたり、中部地方整備局の和賀正光道路調査官が『道路をめぐる最近の話題』についてと題し講演した。

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