三陸沿岸道路「山田宮古道路」山田~宮古南間 11月19日開通へ 震災後事業化区間では初めて

国土交通省三陸国道事務所(田中誠柳所長)は9月25日、三陸沿岸道路のうち「山田宮古道路」山田IC(岩手県下閉伊郡山田町)~宮古南IC(同県宮古市)間(延長約14㌔)を11月19日に開通すると発表した。復興道路・復興支援道路の震災後事業化区間では初めての開通となる。

「山田宮古道路」の開通で、既開通の山田道路(延長7・8㌔)、宮古道路(延長4・8㌔)と繋がり、延長約27㌔の高速ネットワークが形成され、宮古市、山田町を中心とした三陸沿岸地域の早期復興を力強く後押しする。

津波浸水区域を回避し、国道45号災害時のリダンダンシーを確保するほか、北海道からの観光需要が期待されるなど、三陸沿岸道路などを活用した周遊型観光の活性化を支援。また、輸送時間短縮による更なる鮮度向上や、関東圏などへの販路拡大、地域の水産業を支援するなどの整備効果が期待される。

開通区間は通行無料。復興道路として11年11月に事業化され、13年6月に着工。事業費は約570億円。区間中には、山田北IC(仮称)も同時開通する。

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