[caption id="attachment_5886" align="alignleft" width="300" caption="開通式の後、トラックなど車両が開通区間をパレード"][/caption]
復興道路に位置付けられる三陸沿岸道路のうち、岩手県山田町と宮古市を南北に結ぶ「山田宮古道路」の山田IC~宮古南IC間(延長約14㌔)が11月19日午後3時に開通した。震災後、事業化区間では初めての開通となり、県内で初めて高速道路ナンバリング標識が設置された。今回の開通で、山田町から宮古市までの約27㌔が高規格道路で結ばれ、災害時、住民の命をつなぐ緊急輸送道路を確保し、観光振興、水産業を支援などの整備効果が期待され、三陸沿岸地域の早期復興を力強く後押しする。
開通区間の宮古市津軽地内で開通式典が行われ、国土交通省の石井啓一国交相、達増拓也岩手県知事、山本正德宮古市長、佐藤信逸山田町長らと、地元開催の開通記念イベントの参加者ら約1200人が出席。達増知事は「来年6月に開設予定の宮古港・室蘭港間のフェリー定期航路と三陸沿岸道路の相乗効果で周遊型観光の活性化、さらには19年のラグビーワールドカップなどの開催でも本路線が円滑なアクセスに大きく寄与する。今後も復興に総力を挙げて取り組む」と述べた。関係者らはテープカットやくす玉を割り、開通を祝った。その後、パトロールカーやトラックなど車両が開通区間をパレードした。山田宮古道路は、11年11月に事業化され、13年6月に着工。総事業費は約570億円。
同日開催された開通記念イベントでは、開通前の道路のウォーキングや、地元小学生による郷土芸能の披露、地元高校吹奏楽部の演奏、地元特産品の振る舞いが実施された。