南三陸道路・南三陸海岸IC～歌津IC間4.2㌔12月９日開通　復興に弾み　

復興道路である三陸沿岸道路のうち、南三陸道路の南三陸海岸ＩＣ（宮城県本吉郡南三陸町志津川）～歌津ＩＣ（同町歌津）間（延長４・２㌔）が９日午後３時に開通した。開通に先立ち、午前11時半から、歌津ＩＣ付近で開通式典が開催された。今回の開通で、沿岸被災地の復興を力強く後押しするとともに、南三陸地域の産業・経済の活性化や観光振興、救急搬送などに大きな効果が期待される。

式典には、小野寺五典防衛大臣、高橋克法国土交通政務官、宮城県の山田義輝副知事や佐藤仁南三陸町長ら関係者と地域住民など約２３０人が出席。山田副知事は「地域の産業・経済の活性化や観光振興に大きく寄与するものであり、本県のみならず沿線市町にとっても大変喜ばしい限り。関係者の尽力に感謝と御礼を申し上げる」と村井嘉浩知事の挨拶を代読した。

高橋政務官は、「東日本大震災における津波浸水区域を回避することが可能となり、信頼性の高い高速ネットワークが確保される。復興道路・復興支援道路については、20年度までの全線開通を目指し、事業を推進していく」と力強く述べた。関係者らの祝辞やメッセージが読み上げられた後、テープカットやくす玉割り、通り初めをして開通を祝った。

開通区間は、12年度から工事着手。総事業費は約１８０億円。南三陸道路の全体事業費は約２９０億円。現在、「本吉気仙沼道路」大谷～気仙沼間７・１㌔について、年度内供用を目指し工事を進めている。