3/22中国横断道尾道松江線全通を機に~2/11「山陽・山陰の交流促進に向けたフォーラム」

 国土交通省中国地方整備局は、今月22日の中国横断自動車道尾道松江線の全線開通を機に、広島県の尾道市民センターで2月11日、「山陽・山陰の交流促進に向けたフォーラム」を開催した。
 フォーラムには約370人の聴講者が参加。
 基調講演では映画監督の錦織良成氏が自らの映画制作の経験から、「ローカルの力、魅力を地域が気づいていない」、「道路ネットワークを活用して個性ある各地域がつながることで中国地域は一層豊かな地域になる」と訴えた。
 パネルディスカッションに先立ち、話題提供として、中国地方総合研究センターの佐藤俊雄地域計画研究部長は「松江道の開通による観光、産業に様々な効果が確認され、全線開通が更なる効果をもたらす」との見方を示した。また、速水雄一雲南市長は「全線開通で更なる交流人口の増加、雇用・定住人口の増加に期待したい」と訴えた。
 また、「道路ネットワークを活用した中国地方の交流と連携」をテーマにしたパネルディスカッションでは、深澤義彦鳥取市長、青木秀樹西粟倉村長、平谷祐宏尾道市長など、鳥取自動車道、尾道松江線の沿線首長から、「高速道路の効果を最大限活かしていきたい。地域・圏域で連携し、活用する知恵を出していく」等の意見が出された。尾道松江線沿線地域の活動団体の代表者である平田克明氏からは「伝統・地域性を磨き情報を発信していく、イベントが無くとも訪れたくなる観光地を目指す」、経済団体からは「高速道路と現道を使い各地の地域資源を巡っていただきたい」との意見が出された。道路ネットワークを活用して交流を促進していく熱意を共有する場となった。

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