全高速特別要望　予算拡大で早期整備を

全国高速道路建設協議会（会長＝尾﨑正直高知県知事）は13日、政府与党、財務省への特別要望を実施した。当日は尾﨑会長が二階俊博自民党幹事長、竹下亘自民党総務会長、うえの賢一郎財務副大臣と面談。ミッシングリンクの早期解消や暫定２車線の４車線化、スマートＩＣの整備促進、耐震強化など諸課題解決に向け、「道路関係予算の拡大は不可欠」と訴えた。

全高速は先月29日、既報通り、第54回総会を開催し、①高規格幹線道路網１万４０００㌔の早期整備②暫定２車線の４車線化や安全対策の早期実現③物流の主要幹線である新東名・新名神の６車線化④高速道路ネットワークの耐震強化⑤アクセス道路を含めたスマートＩＣや民間施設直結スマートＩＣの整備――など10項目とともに道路関係予算の拡大を求める総会決議を満場一致で採択した。

13日は、この決議を要望書として携え、特別要望を実施。尾﨑会長はまず自民党本部を訪れ、二階幹事長、竹下総務会長と面談し、要望書を手交した。

尾﨑会長は決議項目を伝えるとともに、高規格幹線道路網が繋がることによるストック効果の大きさを、各都道府県から寄せられたデータをもとに詳細に説明。南海トラフ地震や近年多発する自然災害等に対応するため「ミッシングリンク解消は不可欠であり、そのためにも道路関係予算の拡大を」と訴えた。

これに対し、二階幹事長、竹下総務会長ともに理解を示し、「予算拡大は重要であり、想いは同じ。全力で取り組む」（竹下総務会長）と応じた。

この後、財務省を訪問し、うえの財務副大臣に要望書を手交。道路関係予算の拡大を要請する尾﨑会長に対し、うえの副大臣は「ストック効果等について見える形でまとめていただいた。道路予算については、主計局にしっかり対応させる」と前向きな姿勢を示した。