徳島県要望団　国へ緊急提言　四国横断道、阿南安芸道を早期に

徳島県は17日、徳島県議会自由民主党、公明党県議団、関係市町との合同で、四国横断自動車道、阿南安芸自動車道の早期整備に向けた緊急提言を実施した。

当日、飯泉嘉門知事、岡本富治県議会議員を団長に、関係市町からは遠藤彰良・徳島市長、濱田保徳・小松島市長、岩浅嘉仁・阿南市長、野上武典・勝浦町長、花本靖・上勝町長、坂口博文・那賀町長、福井雅彦・牟岐町長、影治信良・美波町長、三浦茂貴・海陽町長が参加した総勢25名の要望団は首相官邸、自民党本部、財務省、国土交通省を訪れ、菅義偉内閣官房長官、二階俊博幹事長、竹下亘総務会長、麻生太郎財務大臣、高橋克法国土交通大臣政務官と面談。地方創生に不可欠な「活力の道」「命の道」として四国横断自動車道、阿南安芸自動車道の整備推進と、その実現に必要な道路予算の拡大を強力に要請した。

要望では、飯泉知事が四国横断自動車道について徳島ＪＣＴ～徳島東間、徳島東～津田間の開通目標年次における確実な供用とともに、県が許可申請中である立江櫛渕・地域活性化ＩＣの早期実現を図り、立江櫛渕～阿南間の開通目標を早期に公表することを要請。阿南安芸自動車道については海部道路（牟岐～野根間）の19年度の新規事業化と、桑野道路、福井道路の整備推進を図るよう要請した。

県の総力を結集した要望に対し、麻生財務相は「想定される南海トラフ地震の津波災害を考えれば、早期整備は必要」と理解を示したほか、高橋政務官は５月に石井啓一国交相が阿南ＩＣや海部道路などの現場を視察したことに触れ「その必要性は十分に認識している」と、事業進捗に向け前向きに検討していく旨を語った。