[caption id="attachment_6877" align="alignleft" width="300" caption="竹下自民党総務会長に要望書を手交する平井鳥取県知事、溝口島根県知事ら要望団"][/caption]
「高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議」は7月25日、「平成30年7月豪雨」をはじめ近年激甚化する自然災害や、発生が危惧される南海トラフ地震等において“命の道”となる高速道路のミッシングリンク解消を求める要望活動を政府与党、国土交通省、財務省に対して行った。
同会議は山形、福井、和歌山、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、高知、宮崎の10県で構成。平井伸治鳥取県知事、溝口善兵衛島根県知事ら要望団は当日、要望書「高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現するために」を携え、自民党本部で竹下亘総務会長、国交省で高橋克法大臣政務官、財務省で岡本薫明主計局長と面談した。
要望では、平井鳥取県知事が多くの道路網が寸断された「平成30年7月豪雨」の被害状況に言及し「多くの被害が出た山陽側に対し、唯一の生命線となる山陰道はミッシングリンクの状態におかれている」と課題を指摘し、「国土のリダンダンシー確保ため、ミッシングリンクの解消が不可欠」と要請。溝口島根県知事は「平等な道路活用のためミッシングリンの早期解消が必要であり、道路関係予算の拡大を」と訴えた。
これに対し、竹下自民党総務会長は「知恵を出して財源を確保し、やり抜かなければならない」と述べ、党として取り組む姿勢を強調。高橋政務官は「安全・安心のためにもミッシングリンの解消と暫定2車線区間の4車線化は喫緊の課題」として、10県知事会議の提言に理解を示した。
また、道路関係予算の拡大について、岡本主計局長は高速道路の必要性を認識した上で「地域の実情を踏まえながら、国交省とも相談していきたい」との見解を示した。