2014年6月 全高速トピックスバックナンバー

「28日開通の圏央道を歩いて見学」盛況だったウォーキングツアー相模原~高尾山の建設現場2014年06月25日

「28日に開通する圏央道を歩いて見学しよう」と、土木学会社会コミュニケーション委員会、日本建設業連合会、NEXCO中日本の3社が企画した今月8日のウォーキングツアーは、定員80人のところ応募数多数のため、急きょバスを追加。結果115人の参加となるほどの盛況となった。

今ツアーは、モノづくりの面白さ、社会資本の果たす役割を市民に知ってほしいと、土木学会が100周年事業の一環として企画。学会が昨年7月に取りまとめた「土木広報アクションプラン報告書」で提案している、“土木関係者の総力を結集した広報” を試行する有料社会実験ツアーとなっている。

対象は、開通区間の相模原愛川IC~高尾山IC(延長14.8㌔)のうち、相模原~高尾山の約6㌔。建設現場をバスで回りながら、一部3~4㌔区間は自分の足で歩きながら見ることができるもので、旅行代金はおとな・こども共通で5800円だった。

東京駅を出発した一行は、圏央道近くにある宮ケ瀬ダムや土木遺産のコンクリートアーチ橋・小倉橋を見学後、相模原IC建設現場から相模原八王子トンネルまでを、現場スタッフの説明を聞きながら建設の様子に見入っていた。

参加者からは、「現場の方からの説明や、直接質問ができたのが良かった」、「圏央道や外環などの待ち望んだ路線の開通が相次ぐので、これからも見学ツアーを企画してほしい」といった声が聞かれた。

東海北陸道の全線4車線化へ初会合「東海・北陸地方間のネットワーク交通課題検討会」2014年06月25日

東海北陸自動車道の全線4車線化に向けた「東海・北陸地方間のネットワーク交通課題検討会」の初会合が8日、南砺市井波総合文化センターで開催された。

初会合に先立ち、野上浩太郎国土交通副大臣と石井隆一富山県知事、高原剛岐阜県副知事らは、東海北陸自動車道・南砺スマートICの整備状況と、富山県小矢部市内のアウトレットモール建設予定地を視察した。野上副大臣は「スマートIC、アウトレットモールは県内経済の起爆剤になる」と述べ、石井知事は「モール開業で千~2千台の交通量が増える。災害対策でも必要」と述べた。

続いて開催された初の検討会議には、国土交通省と富山、岐阜両県、NEXCO中日本の担当者ら約40人が出席。野上副大臣は冒頭挨拶で「東海北陸道をはじめ一般国道も含めた事故、渋滞、通行規制等の課題に対し、全体のネットワークとしてしっかり検討していかなければならない」と述べ、石井知事は「県内区間は4車線化に必要な用地は買収済みで避難抗も掘ってある。早期事業化をお願いしたい」と述べた。今後、北陸地方整備局が、暫定2車線区間での事故や通行止め、渋滞の発生状況を整理し、次回は岐阜県内で開催する予定。

新名神議連4日に総会開催「残事業区間の事業推進へ一致団結」2014年06月04日

新名神高速道路建設促進議員連盟(会長=伊吹文明衆院議員)は4日、総会を開催し、新名神の神戸~大津間、亀山~四日市間の進捗状況を確認。現状の課題解決に向け意見交換し、早期完成へ一致団結して取り組んでいくことを誓い合った。

総会の冒頭、伊吹会長は「東京と名古屋間には東名と中央道の大動脈はあるが、残念ながら名古屋と大阪間は名神しかない。リダンダンシーのため、新名神は是非とも必要との認識が広がっている」と挨拶。「新名神の完成を一日も早く実現しなければならない」と語り、議連として最大限バックアップしてくことを誓った。

続いて、府県代表として新名神高速道路建設促進協議会会長を務める山田啓二京都府知事が道路公団民営化時、八幡~高槻第一JCT間、大津JCT~城陽間が抜本的見直し区間に指定されて以降、平成24年4月に凍結解除されるまでの間を振り返って、「その間、新名神は関西の大動脈、命綱と主張し続けてきた」と挨拶。完成後を視野に、地域活性化に向けた取り組みを進めている現状を説明した山田知事は「今後、スマートICの設置に向け、沿線市町村と協議していく」と述べた。

出席議員を交えた意見交換では、人手不足による労務単価の上昇やダンプトラック等の資機材不足など現状直面する公共工事の課題も指摘され、新名神工事の推進に支障が出ないよう、議連としても取り組んでいくことが確認された。

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