三重県同盟会「紀勢線早期に」鈴木知事 活発化する企業投資を説明

[caption id="attachment_8432" align="alignleft" width="300" caption="牧野国土交通副大臣に要望書を手交する鈴木三重県知事"][/caption]

紀勢自動車道建設促進三重県期成同盟会(会長=鈴木英敬三重県知事)は1日、東紀州地域の防災・減災、医療、地方創生の取り組みを支える近畿自動車道紀勢線の早期整備を実現するため、国土交通省への要望活動を実施した。

近畿自動車道紀勢線は今年度、三重県内の紀宝熊野道路が、和歌山県側の新宮道路とともに事業化され、地域の悲願であった紀勢線の全線事業化が実現。さらに、7月31日には、国より熊野尾鷲道路(Ⅱ期)が21年度の夏頃に開通する見通しであることが発表され、紀伊半島のミッシングリンク解消に向け朗報が届いた。

鈴木知事は、三ツ矢衆議院議員、河上敢二熊野市長、加藤千速尾鷲市長とともに牧野たかお国土交通副大臣と面談。冒頭、鈴木知事は、21年9月開催の『三重とこわか国体・三重とこわか大会』におけるアクセスルートとなる「熊野尾鷲道路(Ⅱ期)について、国体開催までの開通見通し発表に対する感謝を述べ、「国体開催の2年前に開通見通しが公表されたことは、来訪者のアクセスやPRイベントの企画検討を進める上でも大変意義深い」と語った。

続けて、紀勢線の延伸を見越して訪日客向け外資系ホテルやハイブリッド車関連部品等を製造する工場や、全国トップシェアを誇る火災報知器の製造工場の進出などの事例を紹介した鈴木知事は、こうした企業のさらなる投資意欲を引き出し地域の活性化につなげるためにも、熊野道路、新宮紀宝道路、紀宝熊野道路の早期整備が必要と要望。国から用地取得業務を担う「近畿道紀勢線推進プロジェクトチーム」による用地取得の取組を引き続き進め、「地元でも円滑な事業推進に向け汗をかいていく」と語った。

牧野副大臣は、こうした地元の取組を評価した上で「紀勢線は命の道であり、繋げていかなければいけない」として、要望実現に国でも着々と進めていく姿勢を示した。

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