暫定2車線の4車線化、渋滞解消の課題解決へ

中国横断自動車道岡山米子線（蒜山ＩＣ～米子ＩＣ間）４車線化促進期成同盟会（会長＝伊木隆司米子市長）と鳥取県は12日、東京・永田町の衆議院第１議員会館で「中国横断自動車道岡山米子線４車線化促進総決起大会」を開催した。当日は沿線首長のほか、国や高速道路会社等から約１００人が出席。青木一彦国土交通副大臣、石破茂衆議院議員等も駆け付け、岡山米子線・蒜山～米子間の全線４車線化の早期実現へ思いを一つにした。

９月に公表された「高速道路における安全・安心基本計画」において、４車線化の優先整備区間に同区間が選定された。主催者挨拶に立った平井伸治鳥取県知事は、これについて「全線４車線化へ前進した」と評価。「４車線化は大雪の際の除雪の大きな手立てとなり、渋滞解消、安全性・信頼性の確保にもつながる。４車線化が実現すれば、本当の意味での自動車道になる」と語り、更に運動を促進していくことを誓った。

続いて登壇した伊木米子市長は「今回の優先整備区間の選定はビッグニュースであり、将来の道筋が見えた」と挨拶。今後の課題として、重要港湾と位置付けられる境港と米子を結ぶ高規格幹線道路の事業化を挙げ、「整備されれば、地域の大きな発展の基礎が整う」と述べた。

大会では、期成同盟会副会長の中村勝治境港市長が、岡山米子線・蒜山～米子間の全線４車線化の早期実現のほか、米子ＩＣ～米子北ＩＣ間の凍結解除、米子市～境港市間の事業化を求める決議案を朗読。満場一致で採択された。

決議は早速、平井知事、伊木米子市長から青木副大臣、ＮＥＸＣＯ西日本の村尾光弘取締役常務執行役員に手交。最後に参加者一同、総立ちの中、早期４車線化実現へガンバロー三唱が行われ、拳を突き上げた。