国土交通省大洲河川国道事務所(清家基哉所長)は9日、愛媛県の一般国道56号宇和島道路の津島高田IC(宇和島市津島町高田)~津島岩松IC(同市同町岩松)間(延長3.5㌔)を3月21日に2車線で開通すると発表。宇和島道路(延長17.5㌔)は、平成21年度までに延長14・0㌔開通しており、今回の開通で全線開通となる。開通式典は同日開催、開通時間は決まり次第発表する。
宇和島道路の全線開通により、津島岩松IC~宇和島北ICまでの所要時間は約17分となり、整備前の国道56号を利用した場合の約46分と比べ約6割短縮。愛南町から、第3次医療施設の市立宇和島病院への搬送時間は、約3割短縮し48分で到着。地域医療体制を支える重要な道路の役割を担う。
また、津波に浸水しない高さで整備されているため、災害時の緊急輸送道路として機能する他、同道路上に避難できる緊急避難路3カ所が設置され、防災面についても整備効果が期待される。開通区間は、平成20年に着工し、総事業費は160億円。通行料は無料。1日の交通量は約9千台を見込んでいる。