国土交通省三陸国道事務所は4日、八戸市と仙台市をつなぐ三陸沿岸道路のうち、久慈北IC~侍浜IC間(延長7・4㌔)を3月1日午後3時に開通すると発表した。開通に先立ち、午前11時から開通式典が開催される。
並行する国道45号は急カーブ・急勾配区間が15カ所と多く存在し、道路形状が一因とみられる交通事故や通行規制が多く発生していたが、今回の開通により、急カーブ・急勾配が続く坂道が回避され、道路ネットワークの信頼性が大きく向上する。
主な整備効果として、輸送の効率化により水産加工品などに使用する魚の鮮度保持や生産性の向上など、地域産業の振興を支援。また、三陸復興国立公園や三陸ジオパークなど魅力的な観光拠点へのアクセス性向上で沿岸地域の広域周遊観光の拡大につながるほか、迅速な救急搬送にもつながり、洋野町役場種市庁舎付近から県立久慈病院までの搬送時間が4分間短縮されるなど迅速で安定した救急医療活動を支援する。
来年3月末を見込む全線開通にも期待が高まる。