累計約58万台が利用 東名「舘山寺スマートIC」開通後1年間の利用交通量

[caption id="attachment_9979" align="alignleft" width="300" caption="19年3月17日に開通した「舘山寺スマートIC」"][/caption]

静岡県浜松市とNEXCO中日本東京支社はこのほど、19年3月17日に開通した、東名高速道路・舘山寺スマートICの開通後1年間の利用交通量と整備効果についてとりまとめ発表した。集計期間は19年3月18日~12月31日。新型コロナウイルスが社会的に影響を及ぼし始めた20年1月~3月は対象外とした。

舘山寺スマートICは、浜松西ICと三ヶ日ICのほぼ中間に位置し、ETC搭載の全車種が24時間、全方向(東京・名古屋方面)利用できる本線直結型のスマートIC。

舘山寺スマートICは開通後、1日平均約2千台の利用があり、累計約58万台が利用している。休日は平日に比べ約1・7倍利用されており、方向別では、東京方面の利用が約4割、名古屋方面の利用が約6割を占めている。

同スマートICと隣接する三ヶ日IC、浜松西ICの1日平均利用台数は、前年度と比較し全体で約700台増加。隣接する浜松西ICでは利用台数が1日約1300台減少していることから、同スマートICへの利用の転換が考えられる。

また、東名から舘山寺地域へのアクセスが向上し、アクセス時間は浜松西ICを利用するルートに比べ、東京方面からは約7分、名古屋方面から約13分短縮。同地域への観光交通が集中する和地向交差点で渋滞長が約7割減少した。舘山寺温泉の宿泊施設では、整備前と比べ宿泊客数が1カ月当たり約400人増加。宿泊者数の方面別増加率は、首都圏では約5%、関西圏では約6%増加し、遠方からの観光客が増加したことがわかった。

舘山寺スマートICを利用した観光客、物流業者にアンケートを実施した結果、目的地までの移動時間が短縮し、滞在時間の延長や行動範囲の拡大、輸送ルートの選択肢の増加により、移動時間の短縮、ドライバーの負担軽減などの効果があったことがわかった。

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