国土交通省仙台河川国道事務所(奥田秀樹所長)と南三陸国道事務所(折笠徹所長)は、復興道路である三陸沿岸道路の唐桑高田道路・唐桑小原木IC~陸前高田長部IC間(延長3・5㌔)を3月21日午後3時30分に開通すると発表した。この開通で同道路(延長10㌔)は全線開通する。あわせて仮称であった唐桑北ICの名称を「唐桑小原木IC」に決定した。同日午前11時半から唐桑小原木ICで開通式典を開催する。
唐桑高田道路に並行する国道45号には急勾配・急カーブが存在するほか、震災時は津波によるがれき等で寸断された箇所も存在。今回の開通により、国道45号の急勾配・急カーブ箇所及び津波浸水区域を回避する。さらに、大規模災害時は、緊急避難路からピンポイントの支援活動も可能になり、強靭で信頼性の高い高速道路ネットワークを形成する。
また、岩手・宮城県間の輸送時間が短縮し連携強化されることで、主力産業である水産業・水産加工業の復興を支援するほか、県境を越えた広域周遊ルートを形成、県境の交流活性化による広域観光の振興を支援する。なお、唐桑高田道路の総事業費は687億円。