政府は２月27日、８㌧以上の中・大型トラックの高速道路の最高速度を時速80㌔から90㌔に引き上げる政令案を閣議決定した。４月１日に施行する。トラック運転手不足が懸念される物流業界の「２０２４年問題」対策として実施される。
警察庁の有識者検討会は昨年末、90㌔までは車両の安全性能が保証されるため、法定速度を上げても交通の安全に影響はないとの結論を出していた。
労働基準法の改正で今年４月から運転手の時間外労働が年間９６０時間までに制限されるため、物流の停滞が懸念されている。政府は速度アップにより、輸送の効率化を図りたい考えだ。
