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日本経済の浮揚はもとより、激甚化・頻発化する災害による脅威への対応が迫られる中、高規格道路のミッシングリンク解消と機能強化は喫緊の課題だ。大動脈としてリダンダンシー効果も大きい新名神高速道路の早期完成と６車線化を願って、３日都内で促進大会が開催。首都圏３環状の圏央道は早期完成へあと一歩となっており、地元の同盟会では沿線の期待感を実現するため、国等へ要請していくことが総会で確認された。
新名神高速道路建設促進協議会（会長＝西脇隆俊京都府知事）は３日、東京・平河町の砂防会館別館シェーンバッハサボーで促進大会を開催。ミッシングリンクとなっている大津～城陽間、八幡京田辺～高槻間の早期整備と全線６車線化の実現に向け、地域一丸となって訴えた。
同協議会は京都府のほか愛知県、三重県、滋賀県、大阪府、兵庫県、名古屋市、神戸市の関西・中部圏の６府県２政令市で構成。大会には沿線首長のほか、国土交通省からこやり隆史国土交通大臣政務官、新名神高速道路建設促進議員連盟会長の田村憲久衆議院議員をはじめ衆・参国会議員、ＮＥＸＣＯ西日本、中日本の幹部ら約１５０人が出席した。
江島宏治滋賀県副知事の開会の辞に続いて、会長の西脇京都府知事は「新名神は８割が開通したものの、まだミッシングリンクが残されている。新東名と一体となった全線６車線化の実現も喫緊の課題」と挨拶。「新名神の早期整備と早期６車線化は物流の円滑化を促すなど働き方改革にも大きく寄与するものであり、その実現に向け一致団結して取り組む」と決意を示した。
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加えて「防災・減災、国土強靱化のための５か年加速化対策も来年度で最終年度になる」とした西脇知事は必要な予算、財源を確保するとともに、国土強靱化基本法に基づく国土強靱化実施中期計画の早期策定の必要性を指摘。「新名神とともに高規格道路やＩＣアクセス道路を整備していくためには財源が必要だ。中期計画を年内に策定し、強靱化に必要な予算、財源とは別枠で確保されるよう訴えていきたい」と語った。
来賓挨拶では、こやり隆史国土交通大臣政務官が「新名神の残る２区間の整備は急務。災害に強い高規格ネットワークの整備にも全力で取り組む」、田村議連会長が「新名神は日本のど真ん中を走る。国民からの期待も高い」として、促進大会を契機に更なる整備促進が図られることを期待した。
沿線を代表して、佐藤健司大津市長、伏見隆枚方市長からの意見発表に続いて、新井田浩兵庫県技監が要望書を朗読した。
要望書では未開通区間の大津～城陽間の早急な開通時期の明示と、八幡京田辺～高槻間の２０２７年度の開通が求められたほか、６車線化について①亀山西～大津間、大津～城陽間、八幡京田辺～高槻間の早期完成②四日市～亀山西間、城陽～八幡京田辺間、高槻～神戸間の早期事業化を明記。防災・減災、国土強靱化の取り組みの更なる加速等も盛り込まれた。
大会の最後、この要望書が西脇知事等からこやり政務官、田村議連会長、縄田正・中日本代表取締役専務執行役員、芝村善治・西日本代表取締役副社長に手交された。
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