[caption id="attachment_15422" align="alignleft" width="300"] 地域住民ら約500人が参集[/caption]
徳島県南部の民間団体、「四国はひとつ〝阿波のみち〟女性フォーラム実行委員会」(新居洋子実行委員長)は10月19日、阿南市文化会館「夢ホール」で、「四国はひとつ〝阿波のみち〟フォーラム2024in阿南」を開催。阿南商工会議所(兼松功会頭)の共催支援もあり、国土交通省、NEXCO西日本、徳島県南・高知県内関係市町、議会・各種団体他、地域住民ら約500人が参集した。
「高規格道路のミッシングリンクを解消するためには、早期整備を期待する生の声や熱意を伝え続けるとともに、道路開通の前段階から開通後を見据えたまちづくりを進めていくことが重要」と毎年開催され、今年で22回目。当日は「徳島南部自動車道」と「阿南安芸自動車道」の沿線住民が一丸となって、「命の道」「活力の道」となる高規格道路ネットワークの早期完成に心をひとつにした。
”命の道”の必要性共有
フォーラムは中西祐介参議院議員、国土交通省四国地方整備局の豊口佳之局長が来賓挨拶後、岩佐義弘阿南市長が地元代表挨拶を行い、基調講演では、国土交通省四国地方整備局の荻野宏之道路部長が「道路行政を取り巻く最近の情勢」について講演した。
パネルディスカッションでは、「南海トラフ巨大地震に備えたみちづくり・まちづくり」をテーマに、阿南市・那賀町・美波町・牟岐町・海陽町の首長がパネリストとして登壇。地震と豪雨災害により道路が寸断された能登半島の被害状況を教訓に、防災・減災・復興対策等のハード面や自助・共助による地域防災の強化といったソフト面について意見を交換した。
主催者の新居実行委員長は「巨大地震の不安を抱える徳島県南住民の〝命の道〟完成への思いを、せめて5年程度で解決できるよう、関係各位の皆様にご配慮いただきたいと強く願っております」と切実な胸の内を語った。
また、事務局の岡澤碧さんも「徳島県南の喫緊の課題である南海トラフ巨大地震に備えた自治体の取り組みや、『命の道』である高規格道路の整備の必要性・重要性を共有する有意義なフォーラムになった」と話している。