国などへの強力な要請活動誓う　伊豆縦貫道の早期全通求め　合同促進大会を開催

伊豆縦貫自動車道建設促進期成同盟会（会長＝川勝平太静岡県知事）、伊豆縦貫自動車道建設推進期成同盟会（会長＝田中豊下田商工会議所会頭）、東駿河湾環状道路整備促進期成同盟会（会長＝賴重秀一沼津市長）の合同促進大会が20日、東京・平河町の都道府県会館で行われ、伊豆縦貫自動車道、東駿河湾環状道路の早期整備に向け、国や関係機関に強力に要請していくことを誓い合った。

冒頭、賴重沼津市長が開会の辞で「伊豆縦貫道、東駿河湾環状道は渋滞解消だけでなく、物流の円滑化など極めて高いストック効果が期待されている。伊豆半島だけでなく、静岡県東部の発展に確実に寄与する」と早期整備の意義を強調。主催者を代表して挨拶に立った川勝知事は「東名、新東名から伊豆半島南部を結ぶ伊豆縦貫道は観光と防災、日常生活に不可欠な重要な社会インフラ。前倒しで事業が進むよう、一致協力して取り組もう」と力強く語った。

大会では、牧野たかお国土交通副大臣が来賓として出席したほか、整備を待ち望む沿線を代表して、医療機関の立場から下田メディカルセンターの畑田淳一院長、観光振興の立場から伊豆半島ジオガイド協会の仲田慶枝会長が意見発表。また、地域の取り組み状況を報告した菊池豊伊豆市長は「回遊性を高めるには道路ネットワークが不可欠。観光モデルとして“１泊２食”から“連泊”を可能とするため、伊豆縦貫道の早期整備を」と訴えた。

最後に福井祐輔下田市長が①伊豆縦貫道の整備推進のため19年度当初予算を確保するとともに、18年度補正予算の編成により事業をさらに加速させること②天城湯ヶ島～河津間について都市計画・環境アセスメントを進めるための調査を推進し、早期事業化を図ること③天城北道路、河津下田道路及び東駿河湾環状道・沼津岡宮ＩＣ～愛鷹ＩＣの事業推進と早期開通に加え、東駿河湾環状道の愛鷹以西の早期事業化を図ること④東駿河湾環状道・沼津岡宮ＩＣ～大場・函南ＩＣの暫定２車線供用区間の早期完成４車線化を図ること⑤ストック効果を更に高め経済の好循環につなげるため、伊豆縦貫道全線の早期完成を図ること――等を骨子とする大会決議案を朗読。満場一致で採択された。

大会後、国土交通省、財務省への要望活動を実施。牧野国土交通副大臣への要望では、川勝知事が事業中区間の一層の推進と未事業化区間の新規事業化を要請するとともに、伊豆縦貫道、東駿河湾環状道と結節する新東名高速道路の早期６車線化についても提言。牧野副大臣は「前向きに検討する」と応じ、手交された大会決議に理解を示した。