NEXCO東日本さいたま工事事務所と関東地方整備局北首都国道事務所は7日、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の幸手IC~五霞IC間(延長4・2㌔)の4車線化運用を3月14日午前6時に開始すると発表した。これにより圏央道の埼玉県区間は完成する。これに伴い、同区間の最高速度が70㌔/時から80㌔/時に変更となる。
暫定2車線区間で開通した圏央道の久喜白岡JCT~大栄JCT間92・2㌔では4車線化工事が着々と進んでいる。2023年3月に久喜白岡JCT~幸手IC間8・5㌔、境古河IC~坂東IC間9・1㌔が4車線化された。
圏央道の埼玉県区間は、1996年の青梅IC~鶴ヶ島JCT間が初開通以来、順次整備が進み、15年に東北道、17年に常磐道と接続するとともに交通量は増加している。
既供用区間の平均日断面交通量を見ると、狭山日高~圏央鶴ヶ島間では東北道接続後の16年に57・5%増(12年比)の690百万台/日。鶴ヶ島~坂戸間も210・8%増の457百万台/日と急増し、4車線化は急務の課題となっていた。
埼玉県では企業誘致に積極的に取り組み、05年以降、昨年6月末までの19年6カ月で1357件の企業が立地したが、このうち5割以上が圏央道の沿線地域となっている。
残る茨城県区間、千葉県区間では、工事が順調に進んだ場合、25年度から26年度にかけて順次4車線化される見込み。