河野俊嗣宮崎県知事と髙橋透日南市長、島田俊光串間市長は7月27日、東九州道で唯一事業化されていない南郷~奈留間(延長13・3㌔)の早期事業化などを求め、国土交通省の村山一弥道路局長にオンライン形式で要望を行った=写真=。髙橋市長、島田市長はそれぞれ、各市が組織する東九州自動車道建設促進協議会の会長。
東九州道の県南区間は日南北郷~日南東郷間が部分的に開通しているものの、そのほとんどがミッシングリンクとして残されており、東九州道と並行する国道220号は災害時、過去15年で88回も通行止めが発生するなど、災害時の脆弱性が課題となっている。
東九州道の県南区間は、新たな雇用創出に寄与する「経済の道」、大規模災害時の避難・救助等ができる「命の道」、さらには地域の救急体制の構築に寄与する「医療の道」として機能する重要な道路であるとして、県南区間のミッシングリンク解消に向け、早期整備の必要性を求めた。
要望書は、南郷~奈留間の早期事業化、22年度開通予定の清武南~日南北郷間の早期完成、日南・志布志道路、油津・夏井道路の事業促進に加え、ミッシングリンク解消のための予算確保などを盛り込んだ。
今回の要望を受け、村山道路局長は「コロナ禍で財源の確保が大変だが、引き続き財政当局と交渉を続けていきたい。今回の要望で熱意を感じた」と応じた。